「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」は、2008年11月23日に東京は国技館で行われ、車輪から決別した歩行するロボットという条件が多彩なアイデアを生み出し、ここ数年来の競技の概念をくつがえし、大好評の内に幕を閉じました。
今回のテーマは「生命大進化」で、はじめの第1ゾーンでは多足歩行によってパイロンを一周し、ハードルを飛び越え、つづく第2ゾーンではロボットが変身してできる限りの面白いパフォーマンスを披露し、さらに第3ゾーンでは2足歩行をして、2本置かれたパイロンを縫うスラロームによってゴールへ向かう、という困難を極めたレギュレーションでした。
従来は車輪で移動する型のロボットがほとんどでした。しかし今回は、高専生には過酷だったでしょうが、「歩く」ことを条件にしたことが、すばらしく功を奏し、近年の続いたマンネリの鈍重さを破り、螺旋が一回りして、気持ちの上ではロボコンの原点に復帰できたと同時に、技術に関しては大きく前進し、一段髙きへ上ることが出来ました。
まずは、これだけ高度な内容に挑戦してくれたすべての高専生に対して、篤くお礼を申し上げたいと思います。高専生の実地的な技術レベルは非常に高く評価できました。
以下に優勝・準優勝・各賞の講評を記します。
まず、各賞に選ばれなかったロボットも素晴らしいものであったことを申し上げておきます。
| 優勝は沖縄高専(高専ロボコン史上初優勝)の「Movement」で、卵から恐竜が孵化して歩く非常にしっかりした動きを見せてくれました。 |
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| 準優勝は小山高専の「Iroha Liner」で、最大速度を目指した機構でしたが、惜しくも優勝をのがしました。 |
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| アイデア賞は鹿児島高専の大河ドラマに因んだ「篤姫と機械な仲間たち」で、とくに篤姫の乗ったお駕籠が2体の2足歩行ロボットで担がれて行く点はロボット工学的にも評価を受けました。 |
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| 技術賞は岐阜高専の「ZiN」で、多足歩行が木製であることと、2足歩行のマスタスレーブ式の変身パフォーマンスに特徴が見られました。
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| デザイン賞は大分高専の「祭だぱっちん号」で、髙﨑山の猿6匹がカボスの御神輿を担いで多足歩行し、変身ゾーンではそのカボスが2つに割れて、中からおおいた国体のマスコット「めじろん」が現れ、ダンスを踊りました。 |
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| 生命大進化賞は阿南高専の「ACE」で、きわめてスリムな4脚の体躯を持ち、多足から2足へのシームレスな変形、最小限の関節による2足歩行などにより、生命の進化を独創的に表現しました。 |
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| ロボコン大賞は、勝敗を超えてロボコンの意義にいちばん合致した最も価値ある賞で、津山高専の「キカイタイソウ」がその最高の栄誉を獲得しました。大車輪・逆立ち・倒れて起き上がる・万歳をしおじぎをする等々のすばらしいパフォーマンスを披露して、満場からの大拍手を集め、ロボコンの意義を余すところなく発揮してくれました。 |
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今回の高専ロボコン全国大会は、じつにさまざまなロボットが姿を見せただけでなく、それらが手に汗を握る対戦を展開し、観客の方々も興奮して思わず声援を送ってくれていました。会場全体がどよめく感じが絶え間なく、中学ロボコンの指導者である観客の一人は、「ロボコン大賞の奥深さを体験し、その存在価値を再認識させられた」と語っておられました。
高専ロボコン21年の歴史の中で、大きな壁を破って新世界に進出でき、また高専生に対してはもちろんのこと、一般観客の方々にも、夢を与えてくれた有意義なロボコンでありました。
 
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