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ABUロボコン
NHK大学ロボコン2003
〜ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会〜
【タクローの覇者】
Takraw Space Conqueror
公式「課題・ルールブック」

課 題
 本ロボットコンテストの目的は、下記の競技を行うためのマシンを、
独創的なアイデアに基づいて自ら設計・製作することである。

競技は、赤・青の2チームの対戦形式で、3つの「ネット」からなる「バスケット」に、
自チームの色のタクローボールを入れ得点を競うものである。
「バスケット」は、競技フィールドに9個が吊るされている。
3分の競技時間終了時に、より多く得点したチームの勝ちとする。
ただし、「センターバスケット」の3つの「ネット」すべてと、
他の8個の「バスケット」すべてに、少なくとも1個、
自チームの色のタクローボールを入れると「フルハウス」、その時点で勝ちとなる。

参考
「タクロー」は、タイで行なわれているユニークな球技。高い位置に吊るされた1個のバスケットに、足や頭、ひじなどを使ってボールを入れていく。日本の蹴鞠のように、数人のグループで行い、ボールを地面に落とさないようにしなければならない。
1.マシン

各チームは下記に定義する「手動マシン」又は「自動マシン」のどちらか、もしくは両方のマシンを製作し、コンテストに参加することができる。製作できるマシンの数に制限はない。「自動マシン」には、事前にタクローボールを合計20個まで搭載できる。「手動マシン」は事前に搭載することはできない。

(1)手動マシン
「手動マシン」とは、1人の操縦者により、コントロールボックスを介して、有線操縦もしくは赤外線・可視光・音波を用いて遠隔操縦される、エネルギー源をすべて搭載したマシンである。

 (a) 手動マシンは、「手動マシンスタートゾーン」からスタートしなければならない。

 (b) 手動マシンは、「自動ゾーン」に、上空も含めて進入してはならない。

 (c) 手動マシンは、「手動ゾーン」と「タクローボール置き場」にあるボールに限り、相手のものを含むすべてのボールを扱うことができる。

 (d) 人が手動マシンに乗り込んではならない。

 (e) 競技中、メンバーは手動マシンにいっさい触れることはできない。

 (f) 手動マシンは、故意に自動マシンに触れてはならない。

 (g) 有線操縦の場合、マシンとコントロールボックスを繋ぐケーブルがマシンから出る位置は地上から1メートル以上の高さであること。ケーブルの長さは、マシンからコントロールボックスまで3メートル以下であること。

(2)自動マシン
「自動マシン」とは、スタート時にチームのスタート担当者がスイッチひとつで起動する以外外部からいっさいの操作を受けずに自動的に機能するマシンである。

 (a) 自動マシンは、「自動マシンスタートゾーン」「手動マシンスタートゾーン」のいずれかからスタートしなければならない。

 (b) 自動マシンは競技フィールド上のすべてのゾーンを動くことができる。

 (c) 自動マシンは競技フィールドにある、相手のものを含むすべてのボールを扱うことができる。

 (d) 自動マシンは、スタートした後でも、「リトライ」の宣言によってもう一度だけスタートゾーンにセットし直すことができる。この場合はメンバー3名でセットし直してもよい。「リトライ」宣言の時点で搭載しているボールは再び使うことができる。搭載しているボールを取り除くこともできるが、そのボールはその試合では使用できない。リトライは1試合につき各チーム1回のみできる。

 (e) 競技中、リトライの場合を除き、メンバーは自動マシンに触れることはできない。

(4)エネルギー源

 (a) 競技中に使用するすべてのマシンのエネルギー源は、各チームで用意すること。

 (b) マシンが利用する電源の電圧は公称DC24V以下とする。

 (c) 競技進行上、火気の使用など危険もしくは問題があると主催者が判断したエネルギー源は使用できない。

(5)重量

 (a) 重量は、電源及びコントロールボックス、ケーブルなどマシンに付属する一切のパーツ、デコレーションを含めた合計で50kg以下とする。ただし自動マシンに搭載するタクローボールは含まない。

 (b) マシンの計量は下記の通り2回行う。

      1.大会前日のテストラン前      2.大会当日の競技前

(6)大きさ

 (a) スタート時に、手動マシンは縦1200mm、横1200mm、高さ2000mmの立方体に収まること。

 (b) スタート時に、自動マシンは、事前に搭載されたタクローボールも含め、水平面への正射影が、縦1200mm、横1200mmの正方形に収まり、高さはタクローボールを除いて2000mmに収まること。

 (c) 複数のマシンが同じスタートゾーンからスタートする時も縦1200mm、横1200mm、高さ2000mmの立方体にすべてのマシンが収まること。

 (d) スタート後のマシンの分離、変形は自由だが、高さは3000mm以内であること。分離したすべてのマシンは動く機構を持っていなければならない。自動マシンから分離したものは、すべて自動マシンとしての機構を持っていなければならない。また手動マシンから分離したものはすべて手動マシンとみなす。

2.競技場

(1)競技場の床材は「長尺ビニール床シート(2mm厚)〜ロンシール工業(株)のロンリウム」を使用する予定。長尺ビニール床シート同士のつなぎ合わせは、床シートの表面をビニールテープ(つや消し50mm幅?型番:寺岡製作所No.312)でつなぎ合わせる予定。

(2)競技場は、「自動ゾーン」「手動ゾーン」と各チームの「自動マシンスタートゾーン」「手動マシンスタートゾーン」「タクローボール置き場」からなる。(詳細図面参照)

(3)「自動ゾーン」

 (a) 「自動ゾーン」は、自動マシンのみ動くことができる。

 (b) 周囲には、高さ100mm、厚さ20mmの木工フェンスが設けられている。

 (c) 床には、直径3000mm、6000mmの2つの同心円と、その円の中心を通る16角形の対角線8本が、白い線(幅30mm:中川ケミカルカッティングシート711 ホワイト)で施されている。

 (d) 三角形につながった3つの「ネット」(直径450mm)で構成された9個の「バスケット」が「自動ゾーン」の上空に吊るされている。そのうち外側4つの「アウターバスケット」は、床から1500mmの高さに、内側4つの「インナーバスケット」は床から2000mmの高さに、中央の「センターバスケット」は床から3000mmの高さにある。

 (e) 「バスケット」はスチールパイプにフックで掛けてあるため、横方向に回転したり、揺れたりすることがある。

 (f) 「ネット」は、競技開始時にはバスケットの内側に垂れ下がっている状態にしてあるが、マシンの操作によって外側に垂らすこともできる。

 (g) それぞれの「バスケット」の真下の床には白い円形のディスク(直径100mm,高さ10mm)が固定されている。

 (h) 「バスケット」の形状・吊るし方・位置、白い線、ディスクの位置は別紙図面参照のこと。

(4)「自動マシンスタートゾーン」

 (a) 大きさは1200mm×1200mm。

 (b) 自動マシンのみセットできる。

(5)「手動ゾーン」

 (a) 「手動ゾーン」はすべてのマシンが動くことができる。

 (b) 周囲には、高さ100mm、厚さ20mmの木工フェンスが設けられている。

(6)「手動マシンスタートゾーン」

 (a)  大きさは1200mm×1200mm。

 (b) すべてのマシンをセットできる。

(7)「タクローボール置き場」

 (a) 各チームの「タクローボール置き場」には、そのチームの色のタクローボールが縦横   それぞれ4列、計16個ずつ指定の場所に置かれている。

 (b) 「タクローボール置き場」の形状、詳細は図面参照のこと。

3.タクローボール

(1)タクローボールの直径は135mm、重さは155g。(「マラソン社:Marathon」の"MT101"シリーズ)

(2)それぞれのチームの色の赤、青の2種類のタクローボールが用意される。

4.競技詳細

(1)競技形式
  競技はトーナメント方式。

(2)競技時間と競技開始

 (a) 競技時間は3分間とする。ただし、マシンの不具合などで競技の続行が不可能と主審が  判断した場合はその時点で競技を終了する。

 (b) セッティングは、コールを受けてから1分以内に終了すること。

 (c) 自動マシン、手動マシン共に競技開始とともにスタートできる。自動マシンの起動は、1台あたりスイッチ1つでスタートできるようにし、チームの起動担当者は競技開始の合図の後、すみやかにスイッチを入れて競技フィールドの外に出ること。

(3)得点

 (a) 最終得点は競技終了時の状態で判断する。

 (b) 自チームの色のタクローボールが「ネット」に入った時、点数を獲得する。1つの「ネット」に     自チームの色のボールが2個以上入っても点数は変わらない。

 (c) 同じ「ネット」に両チームの色のボールが入った場合は両チームが点数を獲得する。

 (d) 各「ネット」の点数は下記の通り
     1.「センターバスケット」=1「ネット」につき5点
     2.「インナーバスケット」=1「ネット」につき2点
     3.「アウターバスケット」=1「ネット」につき1点

        (4)勝敗

 (a) 勝敗は点数から違反による減点を引いた得点で決定する。

 (b) 得点が同点の場合は、下記の順に従って勝者を決める。
    1.「センターバスケット」により多く自チームの色のボールを入れたチームの勝ち
    2.「バスケット」により多くの自チームの色のボールを入れたチームの勝ち
    3.審査員の判定
 (c) 「センターバスケット」の3つの「ネット」すべてと、他の「バスケット」すべてに少なくとも1個自チームの色のタクローボールを入れると「フルハウス」となり、その時点で勝ちとなる。

5.違反と失格

(1)競技中の以下の行為は違反とし、1回につき1点の減点となる。減点3点で失格。また、違反行為による得点は無効とする。

 (a) 手動マシンが、「自動ゾーン」に進入、接地する行為。

 (b) 手動マシンが、故意に相手チームの操縦者やマシンにボールを当てる行為。

 (c) 手動マシンが、故意に相手チームのボールを競技フィールドの外に出す行為。

 (d) 手動マシンが、故意に自動マシンに触れる行為。

 (e) 操縦者が、マシンやボールに故意に触れる行為。

   (2)以下の行為は、主審の判断により失格とする場合がある。

 (a) 相手チームのマシンを故意に破損させる行為。

 (b) 競技場やその設備、バスケット、タクローボールを故意に変形、破損させる行為。

 (c) 本ルールブックの規定に違反する行為。

 (d) その他、フェアプレー精神に反する行為

6.安全対策

(1)マシンには競技者、観客、審判に危害を加えないよう十分な工夫を施すこと。

(2)操縦者はヘルメットをかぶり、危険のないようマシンを操作すること。

(3)タクローボールの射出速度は競技者、観客、審判に危害を加えないことを前提に選択すること。

7.その他

(1) 本ルールブックに記載されていない事項については、全面的に審判の判断によるものとする。

(2) 競技や得点の判定は審判が行う。

(3) 判定に質問がある場合は、次の試合が始まる前までに主審に行なうこと。決勝の場合は優勝インタビューが始まる前まで。

(4) 本ルールについて変更、補足が生じた場合は、ルールブックの公式な追加情報としてFAQで随時発表される。

(5) 各マシンは、それぞれのお国振りを現すデコレーションを施すことに、出来るだけ努力すること。

8.チーム構成

(1) 1チームは同じ大学の学生3人,教官1名で構成する。

(2) 競技場に入れるのは学生のメンバー3名のみ

9.製作・運搬費

(1)製作費
  参加各チームには主催者から10万円の製作援助費を支給する。

(2)運搬費

 (a) マシンの運搬は別に定める手順により主催者が行う。詳細は後日連絡する。

 (b) マシンは梱包した状態で1500mm×1500mm×1500mm以内の大きさに収まらなければならない。個数は1個口とする。

10.賞とABUロボコンへの出場

(1) 「優勝」「準優勝」「技術賞」「アイデア賞」「デザイン賞」「アイデア倒れ賞」のほか、協賛社からの「特別賞」、入賞チーム以外への「奨励賞」を予定。

(2) 「ABUロボコン2003バンコク大会」(8月24日開催予定)へは、本大会の優勝チームが出場する。

11.マシン設計上の注意点

特に設計上、注意をする点をあげるが、これ以外にも安全性を充分考慮した設計とすること。

 (1) 自動マシン同士が競技フィールドで接触する可能性がある。また、相手チームの射出したタクローボールが自動マシン上に落ちることがあるので、各チームはこの接触や衝撃を考慮した上で自他両チームのマシンが破損しないよう配慮して設計、製作すること。

 (2) レーザーを使用する場合は、クラス2以下のレーザーで、競技者、審判、観客などへの安全を考慮し使用すること。上方に向けての照射は禁止する。

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