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ABUロボコンニュース no.71
【2005.5.25】


マレーシア工科大学、3年連続優勝を飾る!
【寄稿】マレーシア工科大学、UTMロボコンチーム

今年のABUロボコン・マレーシア代表選手権は、4月23日、クアラルンプールのプトラ世界貿易センターで開催され、過去2度の優勝成績を誇るマレーシア工科大学(略称UTM)が圧倒的な強さで優勝をさらった。マレーシア工科大学は、マレーシア代表として2003年バンコク大会、2004年ソウル大会に出場、そして今年は北京大会に臨む。

マレーシア代表選考会は、マレーシア高等教育省、科学技術省、国営放送、SIRIM(マレーシア標準工業研究所)による共催イベントで、ロボットに興味のある全国の高等教育機関生、職業訓練校生、専門学校生、大学生が自らの知識や技術、可能性を試すために用意された年に一度の大舞台だ。

大会は22日の開会式で幕を明け、マレーシア全土から集結した39チームが2日間の熱い戦いに挑んだ。一次予選は13グループに分かれた総当たり戦、翌23日の二次予選は、前日の試合で高得点をマークした16チームによる勝ち抜き戦方式。準決勝にはマルチメディア大学、マレーシア・プトラ大学、それにマレーシア工科大学の2チームが駒を進めた。

準決勝1回戦はマレーシア工科大学「UTMチーム2」とマレーシア・プトラ大学が対戦、UTMチーム2はわずか1分43秒でメイントーチにボールを入れて「万里の長城登頂」を達成し、28−0の高得点でプトラ大学を下した。準決勝2回戦は「UTMチーム1」とマルチメディア大学の対戦で、昨年のマレーシア代表選考会の決勝戦と同じ顔合わせとなったが、UTMチーム1が13−0でマルチメディア大学に競り勝った。

決勝戦は同じ大学の2チームによる戦いとなり、結果、「UTMチーム2」が2分50秒で「登頂」をきめ、マレーシア大会の頂点に立った。
年々盛り上がるロボコン・マレーシア大会
年々盛り上がるロボコン・マレーシア大会
会場には2000人を超える観客が
会場には2000人を超える観客が

今年の大会で「登頂」を達成できたのは出場39チーム中、マレーシア工科大学の2チームだけで、とりわけUTMチーム2は3回、それぞれ2分52秒、1分43秒、2分50秒でメイントーチにボールを落とし込むことに成功した。またUTMチーム1は、スタートからわずか50秒で「登頂」を達成、大会記録を打ち出した。

優勝し、北京大会出場権を手にしたUTMチーム2にはトロフィーとともに1万リンギット(1リンギット=約28円)と1000USドルの小切手が、準優勝のUTMチーム1にはトロフィーと5000リンギットがそれぞれ授与された。

マレーシア工科大学のロボコンクラブには電子工学部と機会工学部の学生21人が在籍し、シャムスディン教授、マ・ティエン・チュン教官が指導にあたっている。UTM2のチームメンバーたちは、今年の北京大会の会場でマレーシアの旗を高々と揚げることを胸に描き8月に向けて調整を進めている。
(写真提供:マレーシア国営放送)
チームワークの勝利だ!
チームワークの勝利だ!
表彰台で思わず笑顔がこぼれるUTM2チーム
表彰台で思わず笑顔がこぼれるUTM2チーム


マレーシア大会の舞台裏
会場に色を添えたチアリーディングのチーム
会場に色を添えたチアリーディングのチーム
【寄稿】プロデューサー リー・ライ・ミー

2006年に「第5回ABUロボコン・クアラルンプール大会」のホストという大役を控え、マレーシア国営放送(RTM)は、他共催機関と検討を重ね、今年のマレーシア代表選考会を今までより大幅にスケールアップして開催することを決めた。多額の費用を投じ、会場手配、試合フィールド、ステージの設営、テクノミュージックを駆使した音響、照明、10台のカメラを配し、2日間にわたるコンテストの演出に工夫を凝らした。
地元高校からの協力もとりつけ、会場には5つのチアリーディングのチームが応援に駆けつけ、コンテストに色を添えた。

会場となったプトラ世界貿易センターは市の中心部に位置し、バスだけでなく、LRTやKTMコミューターなど電車のアクセスがいいことに加え、事前にマレーシア国営放送チャンネル1(情報チャンネル)とチャンネル2(家族向けチャンネル)で頻繁にイベント告知のスポットを流したことも功を奏したらしく、大会期間の2日間にはそれぞれ2000人を超える観客がロボコン観戦に足を運んだ。

増えたのは観客だけでなく、出場チーム数も昨年の22から39に急増した。今年初めて参加する大学もあれば、北京大会出場をかけて、とりあえず経験をつむため、大会の熱をあおるため、などさまざまな思いでひとつの大学が複数のチームを送りこむケースもあった。学校の期末休暇中にも関わらず、会場には多くの学生が駆けつけ、懸命に出場チームに手を貸し、声援を送っていた。始まって4年、ロボコンはマレーシアでしっかりと受け入れられ、若くやる気に満ちた学生の支持を集める人気イベントに成長しつつある。

今年の大会の決勝戦は、マレーシア工科大学の先輩チーム対後輩チームの戦いとなり、UTMチーム2が優勝、同大学のUTMチーム1が準優勝という結果となったが、インタビューに答えた学生たちは「どっちのチームもマレーシア工科大学に変わりはない。UTM万歳!」と気持ちをひとつにしていたのが爽やかだった。マルチメディア大学とプトラ・マレーシア大学が3位に入賞、マレーシア国民大学が技術賞を、マレーシア・プトラ大学がアイデア賞とデザイン賞をダブル受賞した。

ロボット製作過程における加工技術の向上とともに年々チームの経済的負担が大きくなっていることは否めないが、昨年に比べると出場チーム全体の技術が格段にレベルアップしている。また、出場チーム間のアイデア・技術の情報交流も今まで以上に盛んになってきており、特に初参加したチームにとってはいい刺激になったに違いない。



香港大会はウェブ生中継決定!
ラジオテレビ香港は、今年で2回目となるABUロボコン代表選手権、「ロボコン2005香港大会」開催を1ヵ月後に控え、急ピッチで準備を進めている。ロボコン香港事務局は去る3月21日、香港大会出場者のために北京の大学からわざわざ専門家を2名香港に招いて説明会を行い、競技に関するQ&Aの機会を設けた。

今年の香港大会は6月25日に開催予定で、13チームがエントリーしている。放送局は大会の様子をウェブ生中継することを決定した。英語の字幕入りなので海外からの観戦も楽しめる。

詳細はこちら(→ http://robocon2005.etvonline.tv/robocon2005_newsletter_eng.html


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