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ABUロボコンニュース no.44

日本代表‘きりんさ〜ん’の意気込み

愛知工科大学‘きりんさ〜ん’チームは6月8日、初めて出場したNHK大学ロボコン2003ABUロボコン代表選考会で奇跡の優勝を果たした。
チーム名の‘きりんさ〜ん’は、きりんに見立てたオートママシーンに由来している。

チームメンバーは、4年生でチームリーダー兼別のオートママシーン‘ぞうさん’の操縦者でもある三宅且晃、3年生でマニュアルマシーン‘ケトバシ君’操縦者の鈴木陵司、メインのオートママシーン‘きりんさ〜ん’の操縦を担当している私、2年生の福森聡哲と、今回の優勝に導いてくれた教官、工学部機械システム工学科の千葉教授の4人だ。

この‘きりんさ〜ん‘のほかに、2台の’ぞうさん‘ロボットと1台の’ケトバシ君‘を製作した。中央の一番高いバスケットゴールめがけ、スピーディかつ確実にシュートを決めるオートママシーンの‘きりんさ〜ん‘、フィールドの白線をたどってバスケットの下にあるポイントを目指す同じくオートマの’ぞうさん‘、そして狙ったゴールは必ずゲット、正確性を誇るマニュアルマシーンの’ケトバシ君‘である。

チームメンバー全員、子供の頃からNHKのロボコン番組を見て育った。自分の手で様々なものを作り上げることに感じる喜び、それが年々熱を帯びて、今年のロボコン出場を実現させたといえよう。

ロボットの設計をはじめたのは昨年11月で、12月に製作が始まった。作業を進めるうちに‘きりんさ〜ん‘の首の構造はどんなものがベストなのか、ストックエリアにあるボールを’ぞうさん‘のアームにどうやって運べばいいのか、打ち出し部分へのボール搬送はどうすればいいかなど、様々な課題に直面したが「三人寄れば文殊の知恵」とあるように、みんなで話し合いを重ね、打開策を見つけていった。

愛知工科大学は4年前に設立された新しい学校で、さらにロボコンクラブができたのは今年に入ってからのことだ。初出場で初優勝を飾るという快挙は、まさに奇跡的出来事である。大会当日は、どのマシーンも設計どおり確実に素早く機能し、大量得点で快勝!会場の熱気に包まれ、私たちの興奮は頂点に達した。

現在、日本の決勝戦以上にすばらしい動きを発揮できるよう、バンコク大会に向けてマシーンの改良を続けている。今の努力がタイで実を結び、未知なる素晴らしい経験に導いてくれると信じて。

愛知工科大学のウェブサイトはこちら; http://www.aut.ac.jp/
愛知工科大学 福森聡哲



パキスタンからは国立科技大が

パキスタンでは、昨年ロボコンに出場した国立科学技術大学(NUST)が、2年連続代表チームとしてバンコク大会を目指すことに決まった。

選考会は、チームが製作したそれぞれのロボットのビデオ審査という方式が用いられた。選考会に参加したのは、下記3大学である。

1. 国立科学技術大学(ラワルピンディ)
2. グラム・イシャク・カン工科大学(トピ)
3. ラホール工科大学

パキスタンの工科大学の権威を審査員に招き、慎重に検討を重ねた結果、国立科学技術大学が選出された。昨年の東京大会では、同大学がつくったユニークなマシーンが注目を集め、特別賞を受賞している。先輩たちに追いつけ、追い越せと、今年のチームもまたマシ-ンの調整に余念がない。

国立科学技術大学のウェブサイトは
こちら:http://www.niit.edu.pk/acadamics/nust.htm
PTV, ロボコン担当プロデューサー
タリク・ローディ氏



タイ代表2校決まる! 注目を浴びるタイ・ロボット最前線

眠りから覚めた「ドクターロボット」
6月15日、TPAロボコンタイチャンピオンシップ2003は、バンコクのフア・マーク室内競技場を会場に大々的に開催された。

これまで半年に渡って繰り広げられたABUロボコン出場予選の決勝戦だけに大勢の観衆が詰め掛けたが、大会のもう1つの目玉は、約40のタイの工科大学からの協力出展により実現した、タイ製ロボットの展示である。

大会当日、開場と同時に7000人を超える様々な年齢層の観客が、ロボット展示スペースにどっと詰め掛けた。タイの伝統楽器を演奏するロボット、犬の形をしたペットロボット、魚や昆虫をかたどったもの、探索ロボットなどあらゆる形状のロボットに実際に触れたり、ジョイスティックで操縦したりできる。なかでも子供たちに大人気だったのは、ペットロボットとヒトの形をしたヒューマノイドだった。
特に注目を集めたのは、タイの産業歴史上、初めて誕生したロボット「ドクターロボット」である。ロボットの製作を指揮、資金支援をしたのは、プーミポン・アドゥンヤデート国王陛下である。ロボットは完成後40年もある大学の研究室で埃をかぶって眠っていた。

スワンデンディン技術専門学校
昨年、日本製二足歩行ロボットのデモンストレーションを見学した国王が、このロボットのことを思い出し、今回の出展に至った。ロボットは腕を動かしたり、話をしたりできる。ドクターロボットが話すのは、もちろんタイ語だ。

大会当日、5000人を収容できる室内競技場は満席となり、床に座る人もでてきた。午後に始まった決勝戦は、緊張と興奮の連続。参加した8大学、4高専はこの大舞台に備え、慎重に戦略を練り、入念なロボットの調整を繰り返してきた。

観客席から大きな声援が上がる。スピード感と正確さを誇るマニュアルマシ-ンと、その動きをサポートし、相手チームのゴールを制御するオートママシーンの活躍ぶりが、3分間という時間をこの上なく短く、容赦のないもののように感じさせた。ほとんどの試合が僅差に終わり、勝敗はネットに入ったタクローボールを数え終わるまでわからないことが多かった。
高専の決勝に勝ち進んだのは、タイ東北に位置するサコンナコーン地方から来たスワンデンディン技術専門学校の「ナイホイ・タミン2002 V2」(無敵のカウボーイ)チームと、バンコクのラジャシッタラム技術学校の「ユニティ V」チームである。激しいスコア争いの末、37対32で、スワンデンディン技術専門学校に軍配があがった。

一方で、大学部門も激しい首位争いが続いていた。キングモンクット工科大学バンコク北校の「ヤッピサイ」チームは、ゲーム開始後わずか1分40秒でフルハウスを決め、昨年のABUロボコン出場校、キングモンクット大学トンブリの「ビサテボット」(マジックロボット)をいとも簡単に下した。

キングモンクット工科大学バンコク北校
大会主催者として、今年のTPAロボコンが予想以上の成功を収めたことを誇りに思っている。始まった当時、‘教育イベント’として知られてきたロボコンがこれほど人々の関心を集めるとは、誰が想像できたであろう。

大会がおわると、詰め掛けたテレビ、ラジオ局をはじめ様々なメディアの対応に追われた。ABUアジア太平洋ロボットコンテスト2003年大会に関する質問攻めだ。また、数多くの企業がこの種のイベントへの参加に興味を示したことも明るい兆しだ。

いよいよABUロボコンバンコク大会まで2ヶ月を切った。今年の夏はきっと熱い。ホスト局として、天使の都バンコクで皆さんを迎える日を楽しみに大会準備を進めている。

キングモンクット工科大学バンコク北校のウェブサイトは
こちら: http://www.inter.mua.go.th/glance/KMITNB.html
MCOT ロボコン担当プロデューサー
ワラポール・プットジョーイ氏



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